PACSとは?
PACSはPicture Archiving and Communication Systemsの略。
CTやMRIやX線検査で撮影した画像データを保管・管理する画像保存通信システム。
放射線科情報システム(RIS)の一部。またはそのもの。
患者のデータは医療法によって2年間の保管義務が定められているため、従来は大病院ほど保管する倉庫スペースの問題があった。
2008年(平成20年)にPACSによる診療報酬が引き上げられ全国的に広まった。
PACSはLAN回線に通じて画像共有を行うが、セキュリティを考慮しインターネットの院内LAN回線とは別に構築する必要がある。
PACS回線からインターネットの利用は出来ないが、保守のために業者専用のVPNを構築するのが一般的。
DICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine/読み:ダイコム)という医療画像および関連診療データ通信の国際標準規格に準拠しているのが一般的。
さらに患者情報やオーダー情報の国際標準規格HL7で他システムとデータ連携する。
医療画像を保存するサーバーをDICOMサーバーと呼称している資料がある。
参考サイト
医療情報システム連携
PACSは医療情報システムの一部。
情報システム全体像は下記サイトが分かりやすい。
当初はメーカー間での仕様が異なりデータ連携が困難であったが、保健医療福祉情報システム工業会(JAHIS)は病院情報システム(HIS)と放射線科情報システム(RIS)の通信およびデータ交換の標準規格を定めている。
病院情報システムのデータ通信の国際標準規格であるHL7(Health Level Seven)をベースに国内の実情に合わせて作成されている。
PACSの歴史
参考サイト
PACSは2000年代に普及。
2008年(平成20年)に診療報酬引き上げで全国に広まった。