なぜ採用担当がこれほど重要か

採用は、専門の仕事

一般企業では、採用は人事部という専門の部署が担っています。
病院では事務部門や看護部門の方が兼務されることが多いですが、採用は病院の将来を決める大切な仕事です。

看護職は、採用が難しい

看護職の有効求人倍率は全職種の約 2 倍です。1 人の求職者を、複数の病院が求めています。

有効求人倍率(求職者 1 人あたりの求人数)
有効求人倍率(求職者 1 人あたりの求人数)
保健師・助産師・看護師 2.04 倍
全職種 1.10 倍

2025 年度平均。看護師には准看護師を含みます。 出典 5

待たせると、辞退される

応募者はほかの病院にも応募しています。返信や日程の連絡が遅れると、先に連絡をくれた病院に決まってしまいます。

採用に時間がかかることが原因で、応募者に辞退されることがあるか
採用に時間がかかることが原因で、応募者に辞退されることがあるか
かなりある 9.8%
ある 32.5%
まれにある 36.5%
ない 16.8%
わからない 4.5%

企業の人事担当者 400 名。「かなりある」「ある」「まれにある」の合計が 78.8%。 出典 7

職場を知ってから入職すると、定着しやすい

既卒で採用した看護職員の離職率は、正規雇用の看護職員全体より高くなっています。
見学で職場を知ってから入職していただくことが、定着にもつながると考えられます。

看護職員の離職率(2024 年度)
看護職員の離職率(2024 年度)
既卒で採用した看護職員 16.1%
正規雇用の看護職員全体 11.0%

出典 6

人への投資は、経営を支える

中小企業白書では、人材育成の取組を増やした企業の方が、売上高・付加価値額が伸びている傾向が示されています。
いい人材を迎え、育てることが、病院の経営を支えます。

5 年間の売上高・付加価値額の伸び(中央値)
5 年間の売上高・付加価値額の伸び(中央値)
売上高 付加価値額
人材育成を増やした企業 10.7% 13.8%
増やしていない企業 2.3% 3.9%

2018 年から 2023 年の変化。 出典 8

出典

  1. 厚生労働省「一般職業紹介状況(職業安定業務統計) 」 (2025 年度平均、有効求人倍率(パートを含む常用、新規学卒者を除く))
  2. 日本看護協会「2025 年 病院看護実態調査 」 (2025 年 10〜11 月、病院 3,502 施設)
  3. マンパワーグループ「採用のリードタイムに関する調査 」 (2024 年 2 月、企業の人事担当者 400 名)
  4. 中小企業庁「2025 年版 中小企業白書 第 2-1-56 図 」 (2018 年と 2023 年の比較、中小企業。元データは帝国データバンクの調査)
※ 数値は各調査の公表値を要約したものです。調査の対象は出典ごとに異なります。